HALAW講座

2023年11月18日に札幌エルプラザで開催されたHALAW講座に参加しました。HALAWは「NPO法人ホッカイドウ・アニマル・ロー」の略称で、動物の法的な取り扱いに関する団体です。この講座は二部構成で、第1部では代表の今井真由美さんがペットとの別れに備える心構えについて「ペットとのお別れする前に~エンディングノートの備え~」というテーマで講演しました。第2部ではWill Do代表の佐藤諸子理事が「いつかくるお別れのために・・・今できること【未来に繋がるお別れの始め方】」というテーマで、ペットとの別れに備える方法について話しました。この講座はペットとの別れに向けて心の準備をするためのもので、私も昨年からこの団体の会員として参加しています。

ペットとのお別れする前に~エンディングノートの備え~

HALAW講座の第1部では、今井真由美代表が「ペットとのお別れする前に~エンディングノートの備え~」というテーマで講演しました。この講演は三つの章に分かれています。

 

  1. 大切なペットと「お別れ」には:ここでは、ペットとのお別れが死によるものだけでなく、飼い主の老齢や病気、さらには飼い主自身の死による生き別れの可能性も含まれることが強調されました。「死に別れより生き別れ」の重要性について考慮すべきとのこと。

 

  1. ペットのエンディングノートってなに?:環境省の「動物愛護管理法」第4項に基づき、飼い主には生涯にわたってペットを飼育する義務があります。しかし、その義務を果たせなくなった場合、エンディングノートの作成が非常に役立つと説明されました。

 

  1. 「生きた証」と「伝える命」:エンディングノートは、別れの準備だけではなく、ペットとの共生の証としても機能します。また、万が一飼い主がペットを飼えなくなった場合、新しい飼い主への大切な情報伝達手段としても重要です。

 

この講演は、ペットとの別れに備える心構えと、その際のエンディングノートの重要性に焦点を当てた内容でした。

いつかくるお別れのために・・・今できること【未来に繋がるお別れの始め方】

HALAW講座の第2部では、Will Do代表の佐藤諸子理事が「いつかくるお別れのために・・・今できること【未来に繋がるお別れの始め方】」というテーマで講演しました。この講演は以下の二つの主要なテーマに分けられました。

 

  1. 愛するペットが亡くなってしまったら:ここでは、ペットが亡くなった時の具体的な対応方法について語られました。慌てずに感情を受け入れ、ペットの体の処理や火葬、遺骨の扱いに関する実際的なアドバイスが提供されました。

 

  1. ペット業者の選び方:ペット業者を選ぶ際の重要なポイントが強調されました。コロナ助成金による異業種からのペット産業への参入により、業者の質が様々であるため、慎重に業者を選ぶ必要があります。業者選びの方法として、直接の電話や訪問を通じてスタッフの対応を感じ取り、適切な別れの時間を提供してくれるかどうかを確認することが推奨されました。また、どのような方法を選んでも、ペットに対する愛情を最優先に考え、自分の選択を受け入れることの重要性が強調されました。

茶話会形式

HALAW講座の第3部は茶話会形式で、参加者が自由に話し合いました。今井代表理事からは「孤独孤立対策推進法」が来年四月から施行されることと、ペットに関する内容が含まれていない点に触れられ、次年度の活動方針としてペットの終末期をテーマに据えることが発表されました。フリートークセッションでは様々な質問や話題が提起されました。

 

・ペットの種類と法律:ペットの種類によって法律の適用が異なるため、例えば亀が亡くなった時の取り扱いには注意が必要であることが指摘されました。

・移動火葬車の利用体験:過去の火葬体験について、一度目の良い対応と次の悪い対応の違いが話され、良い担当者を指名することの重要性が共有されました。

・ペットの死判定:ペットが亡くなったと判断するタイミングについて、呼吸の有無や瞳孔の状態を確認する方法が話されました。

・ペットロスの影響:ペットロスが男性において重症である傾向があるという情報が共有され、ペットとの関係性の時代的変化について議論されました。

・業界の矛盾点:ブリーダー崩壊や多頭飼育問題など、ペット業界の矛盾点についての混乱が話され、正しい情報と知識の獲得、さまざまな立場からの考察が必要とされました。

 

このセッションでは、ペットの終末期や関連する法律、業界の問題点などについて幅広い意見交換が行われました。

非常に啓発的で価値のある体験

このHALAW講座は、ペットの飼い主として非常に啓発的で価値のある体験でした。第1部と第2部では、ペットとの別れに備えるための具体的な知識と心構えを教わり、ペットのエンディングノートや業者選びの重要性について学ぶことができました。特に、ペットとの共生をどのように終えるか、そしてその際に直面する法的な手続きや感情的な側面への理解が深まりました。第3部の茶話会では、参加者間のフリートークを通じて、ペットとの関係性に関するさまざまな見解や経験を共有することができ、ペット業界の現状や課題に対する意識も高まりました。このような講座がペットとの深い絆を大切に思うすべての人にとって、ペットの終末期における対応がわかり、心の準備を整える上で非常に役立つことを感じました。

孝勝寺

札幌市近郊のペット供養・埋葬・納骨

法華宗真門流法栄山孝勝寺
北海道石狩郡当別町太美町16番地
住職:上川 泰憲

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